救済の星

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高さ : 4.20 cm
横幅 : 14.80 cm
奥行 : 21.40 cm
重量 : 820.0 g ※梱包時のサイズとなります。商品自体のサイズではございませんのでご注意ください。 第一次世界大戦につづく10年の間に、ドイツを中心に、その後の時代に多大な影響をあたえることになる本が続々刊行された。シュペングラー『西欧の没落』、プロッホ『ユートピアの精神』、カール・バルト『ロ-マ書講解』、ルカーチ『歴史と階級意識』、ハイデガー『存在と時間』。力点の違いはあれ、そこに共通しているのは、西欧近代への絶望と徹底した批判精神、そして世界終末観である。ここにもう一冊加えるとすれば、それが、ローゼンツヴァイク『救済の星』(1921)である。「〈すべて〉についての認識はすべて死から、死の恐怖から始まる」。この文章から始まる本書は「第一巻 要素、あるいは永続的な前世界、第二巻 軌道、あるいはつねに更新される世界、第三巻 形態、あるいは永遠の超世界」から成る700頁に及ぶ大著である。そこに一貫しているのは、古代ギリシャに始まる西欧の伝統的思考にあるモノローグ的思考に代えて、対話の思考を復権することだ。ユダヤ的精神を援用しながら、神・世界・人間の関係を中心に徹底した思考が展開される。「〈私〉は、〈君〉をみずからの外部にあるなにかとして承認することによってはじめて、つまりモノローグからほんとうの対話(ダイアローグ)へと移行することによってはじめて〈私〉となる。本来的な〈私〉は、〈君〉の発見においてはじめて声として聞きとれるようになるのである」ウィトゲンシュタインの『論理哲学論考』と同様、第一次世界大戦下、志願兵として参加したバルカン戦線の塹壕のなかで着想を得て書きつがれた世紀の書を、88年後のいま、ここにおくる。